All About Vancouver Part3
2020.08.23
こんにちは!
銀座4丁目校のMihoです♪
All About Vancouver第三弾✰今回紹介するのは、今までと打って変わってちょっとダークサイドな部分・・・
タイトルがAll About Vancouverなので良いところもダメなところも含めて、現実をお伝えしようと思います。
住みたい街、治安のよい街ランキングで常に上位のバンクーバーですが、カナダもしくは北米の中でも最も犯罪率が高いと言われている場所が存在することはご存知でしたでしょうか??
その地域はDTES(Down Town-East-Side)と呼ばれています。ウィキペディアには以下のように書かれていました。
The Downtown Eastside (DTES) is a neighborhood in Vancouver, British Columbia, Canada. The area, one of the city’s oldest, is the site of a complex set of social issues including extremely high levels of drug use, homelessness, poverty, crime, mental illness, and prostitution.
(DTESはカナダ、ブリティッシュコロンビア州バンクーバーにある地域。極めて高いレベルでの薬物乱用、ホームレス、貧困、犯罪、精神疾患、そして売春、これらの複雑な社会問題を持つ最も古い地区のひとつである。)
特にこの地域のメインストリートとも言われている、East Hastings st(イーストヘイスティングス)はダウンタウンのメインの観光地からわずか2ブロック程しか離れていないんです・・・!💦
そのため、道に迷った観光客などがふら~っと入ってしまうことも多々あるそう。私もバンクーバーに住んでいる時に2度ほど行ったことがあります。
一度目はバスで通り過ぎ、二度目はカナダ人の友人にバイクで連れていってもらいました。その時に観た景色全てがカルチャーショック過ぎて、今でも鮮明に覚えています。
まずメインのストリートに入ってすぐに目に飛び込んできたのが、細身の中年女性でした。
遠くからみると首をかしげているように見えましたが、近くに来た時に自分で薬物を首に注射しているということに気付きました。
周りを見渡すとそこら中でそのような事が行われており、奇声を発しながら道路の真ん中に飛び出してくる人も見ました。この辺りの地域では当たり前の光景だそうです。
本当にたった2ブロック渡るだけで、ゾンビ映画のセットなのかなと錯覚してしまう様な世界の変わりようでした。
私が相当怖がった表情をしていたのか、カナダ人の友人が『必要以上に怖がる必要はないよ、こっちが向こうに何かしない限り、向こうから絡んできたり、危害を加えてくるようなことは殆どないよ。そもそも薬物のODで、暴力をふるう様な
体力すらあの人達には残ってないんだから。』という話をしていました。
友人が話してくれたように、そこには薬の乱用や精神疾患を持つため仕事につくことも出来ず、家も失い、行き場を無くした人々の最後の砦のような場所なんだろうなと感じました。
まるでそこだけが政治や全ての社会から隔離されているような、そんな印象を受けました。
通っていたESLで、先生が話してくれてさらに驚愕したことがあります。
その地域には無料で、監視下の元、ヘロインなどの薬物を新しい注射針で提供してくれる場所があるんです。(Safe injection siteと呼ばれているそうです)
びっくりですよね。理由としては、薬物の乱用(Substance abuse)によるオーバードーズや同じ注射針を使用したことによるHIV感染を防ぐ為に政府が設置したそうです。
日本人の感覚からは考えられない解決策ですよね。
でも実際にこの働きによって、実際にODによる死亡者とHIV感染者の数が激減したそうです。もちろんこのような施設に反対する団体もいて、常に論議が交わされているようですが・・・!
皆さん一人一人の価値観が違う様に、国によって常識とされることが違っていたり驚かされることが沢山あります。
今日紹介した場所はガイドブックには詳しく載ってないでしょうし、カナダの観光業界も外国人観光客や留学生に向けて積極的にプロモートすることも絶対に無いでしょう。
だからこそ、自分の目で見て、耳で聞いて、真実を探ることはとても大切です。英語を学ぶことで、現地の時事ネタなどが載っている記事を読めたり、現地の人のリアルな声を聞いたり。
そんなことに繋がっていくのも素晴らしいですよね!コロナで皆さんのモチベーションも下がり気味かもしれませんが、
明るい未来に向けての準備、今からできることを一緒に頑張りましょう!
それではまた次回~(^_-)-☆